プレカリアートが叫ぶ!自由と生存のメーデー'07

東京・新宿で4月30日、フリーター、パート、日雇労働者、ホームレスなど、プレカリアートと呼ばれ不安定な生活を余儀なくされている人びとが参加する「自由と生存のメーデー'07」が開催された。フリーター全般労働組合の呼び掛けにより、4年前から行われている。このイベントのメインとなる「サウンドデモ」には、およそ420人が参加し、休日の買い物客などで賑わう靖国通り・歌舞伎町周辺を、音楽にのりシュプレヒコールを上げながら行進した。

デモは新宿区民センターから大久保通り、新宿大ガードをまわり靖国通りに抜け、歌舞伎町前を通り出発点へもどるというコースをたどった。実行委員会は今回、警視庁が何十年にわたり許可を拒みつづけたこの繁華街を通り抜けるコースにこだわった。「公共の安寧」を理由にコース変更を要求するなどの警察の干渉には一切応じず、許可を手に入れた。昨年のデモでは、サウンドトラックをめぐり、主催者が事前に管轄署からの合意を得ていたにもかかわらず、警視庁公安部が乗っていたDJを逮捕するという事態(不起訴に終わる)があったため、当初は主催者と警備の双方に緊張が見られた。今回のデモは、デモ隊の先頭と最後部を警察官が詰めるいわゆるサンドイッチ規制に加え、歩道側と車道側の両方にも警察官が一列になり常にデモ隊の圧縮を行うというものだった。歩道では、多数の公安関係者がしきりにカメラのシャッターを切り参加者の記録を録る姿も見られた。

出発直前に主催者と警察との間で一時騒然となる場面があったが、DJを乗せたサウンドトラックを先頭に、デモ隊は大久保通りを出発。参加者はメッセージを書いたプラカードや旗などを掲げ、「派遣会社はピンはねをやめろ」「フリーターをばかにするな」「生きさせろ」などと声を上げた。途中、マクドナルドやすき屋などの店舗の前を通る際、名指しで労働条件を改善するようシュプレヒコールを送った。歌舞伎町前にさしかかると、不安定な生活を強いられる人びとの連帯を表した長さ数メートルの大きなブルーシートがデモ隊を覆うパフォーマンス。沿道の人びとの注目を集めた。その後行進は明治通りに入り、出発点の大久保通りへ戻り終了した。

デモに参加した福島瑞穂氏は、gyakuのインタビューに対し、「このサウンドデモに参加できてよかった。ブルーシートのデモは特に面白かったです。ただ、本当は沿道の若者たちや労働者の人たちと交流しながら訴えが伝わるといいなと思っていましたが、残念ながら警備が厳しくてそれはできませんでした。この集会はメーデーの中でも、若者の自由と生存が脅かされているという切実な問題を考えるもの。当事者たちが実際に声を上げることが一番大事だと思う。この叫びを聞き、受け止め行動に移していくのが私達政治家の仕事だと思います。」と答えた。
また、先頭のサウンドトラックにDJとして参加した男性は「去年はいろいろあったけど、今回やれて良かった。みんな踊ってくれて楽しかった。1年に一度こういうのがあってもいいんじゃないかなと思う。」
デモの後、「プレカリアート交流集会」が開かれ、様々な経験や意見の交換が行われた。
