ジミー・カーター、CNNでパレスチナのアパルトヘイトを語る
| 2006年11月30日 (木) | 印刷用ページ |
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元アメリカ大統領のジミー・カーターが、最近こんな本を出しています。
Palestine Peace Not Apartheid, Simon & Schuster, November 14, 2006

直訳すれば、「パレスチナ、アパルトヘイトではなく平和を」となりますが、このタイトルを見ておおっ!と思った人も多かったのでしょう。「アパルトヘイト」という言葉が堂々とタイトルに出ているなんて。
11月27日のCNNの「ラリーキングライブ」にも出演して、言うべきことをきっちり言っています。いわく、イスラエルの占領継続と土地の収奪が問題の根源にあり、イスラエルが国際法を破りまくっているのはけしからん。
☆サイトは、このページ(ビデオの終わりから三分の一ぐらい)
こんな発言が、CNNのゴールデンアワーに流れることが許されたなんて、元大統領だからこそできた快挙でしょう。
アメリカの政治家は、そういうことはじゅうじゅう承知していながら、選挙に不利だという理由でぜったいに口にしない。こういう発言で、カーターは民主党のなかの一部から敬遠されるようになっているようです。
とにかく、amazonでは売上9位だし、賛否両論はあっても、全国的なベストセラーになることはほぼ確実でしょう。
とはいえ、カーター氏が原点にすえているのは、あくまでも占領地の独立によるパレスチナとイスラエルの二国分立による解決であり、現在のイスラエルの拡大政策を非難するのは、それが二国分立の解決を阻んでいるからです。交渉によって二国の分離独立をめざすわけですから、失敗したオスロ合意に変わる新バージョンを推進することになるのでしょう。
思えばカーターはキャンプデーヴィッドでエジプトとイスラエルの和平をとりもった人ですから、アラブ諸国の結束が名目化し各国が個別にアメリカの寵をきそうというアメリカ中心の中東国際関係が成立する端緒をつくった、ある意味で「罪深い」人です。ですから、その視点の根底には、あくまでもアメリカがリーダーシップをとる中東地域の安定という考えがあり、アメリカの国益が中心の思考であること(当然でしょうが)には注意すべきでしょう。
スクリプトは、ここにダウンロードして確保しました。
さて、それとも関連して、11月28日の「デモクラシー・ナウ!」では、コロンビア大学の中東研究所の所長でパレスチナ近代史のアメリカにおける第一人者ラシード・ハーリーディと、エレクトリック・インティファーダの創始者で今はアメリカの大学に籍を置くアリー・アブニマーの二人が交互にインタビューされています。たしかに、この二人は現在のアメリカにおいて、パレスチナ人側の見解を代表する人物、しかも二つの代表的な立場を代表していると言えます。非常に興味深い討論でした。今はいそがしくて翻訳している時間がないのですが、英語でOKという人は、ぜひ聞いてみてください。スクリプトもあります。
